@ヒュートラ渋谷
オープニングの紙袋マンとコックローチマンのアニメで期待高まる!
誰にも人に言えない秘密はある。それは家族でもいや家族だからこそ余計に罪深いが、卑小なことだろうが決定的なことだろうが、その軽重は量りかねるものだ。
主人公の少年は、学校でも家庭でも自らの確固とした居場所と安息はぼんやりとしか持てず、ホラーやオカルトにも熱中してるようで本当に傾倒し没頭してるわけではない。
家族の秘密の日々の確認作業ルーティンが唯一アイデンティティのリコンファームであるかのよう。
僕にとっての秘密や聖域探しの途中。
文学的な物語のスタート、イットフォローズ的な狭い街の描写、子供社会でのありきたりなストレスとその絶望感、家族の表面的に幸せをなぞろうとする生活、四季の風景を切り取るカメラ、秘密基地のガキ視点でのお化け屋敷感、VHSテープの80年代ホラー映画のノスタルジーとファンタジー、などなど。
光る画は数多くあり、昨年見たルームのように後半から一気呵成ににどんな表現をしてくれるのかと目が離せなかった。
ただ、兄貴の黒人蔑視発言あたりから疑問符がつき始め、バッドエンドに向かうにつれ、監督の迷いなのか自意識なのかに戸惑いつつ、白けていったのは否めない。
103分にしては長く感じ、エンドロールと同時に退席。
楽しい楽しいフリークスシティ直後の鑑賞だけに色々と鼻についた印象だけが残った。
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メイデンのエイシズハイのポスター、洒落たインテリア、秘蔵ビデオの数々、メタルのカセットとラジカセ、兄貴の部屋にしばらく住んでみたい^ ^
2017劇場13本目