片腕ファルコン

青春100キロの片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

青春100キロ(2016年製作の映画)
3.1
公開されるやいなや連日満席で全く席が取れなかった本作。追加上映でようやく鑑賞成功!(満席)

『監督失格』の平野勝之だし、期待値もどんどん上がっていったせいもあってか…まず結論から言うとそこまでハマらなかったです!!

どんな映画なのかはハッキリ説明すると強制退会もありえますから多くは語れませんが…人気AV女優・上原亜衣の最後のお相手に素人のファンが選ばれたワケです!しかし新宿から山梨のスタジオまで2日間で100キロ走りきるという条件付き!見事感想した暁には山梨だけに※※※※エッチができるというのだ。これが本当の『おっぱいバレー』ですよ!いや、おっぱいどころじゃないけども。

企画自体は素晴らしいと思いました!!

が、この100キロ走る事になる若者がパッと見、ヤバそう([上原亜衣 ※※ませ隊]Tシャツの力もあって)と思ったのですが、いざ蓋を開けてみれば…思いの外マトモな奴でした!!
やっぱりね…画ヂカラが欲しいのですよ!!もっと言うとキモち悪いキョーレツなインパクトが欲しいのですよ。童貞臭を感じたいというか。。聞けばこの人はホノルルマラソンも完走してるマラソン常連者で100キロは未体験らしいですがだいたいどんな感じかは想定できると思うんですねぇ。 やはり、気持ちとしては企画が始まってから本当の気持ち悪い素人がマラソンを特訓し始め何日かかってもいいから100キロ走り続けてゴールに上原亜衣っていう図式が感動できたなぁと。。この辺の人材のチョイスはバクシーシ山下さんが別格だなぁと改めて思いました!

唯一のトラブルとして、途中スタッフがこの若者を見失ってしまうんですが…スタッフ側の対応がグズグズでした。ひたすら探し回ったり、途中仮眠とったり謎の行動したり…そんな中、この若者はスタッフに預けた自分のケータイに留守電を入れ対応してたりととにかく冷静。逆に平野監督が趣味の自転車が楽しすぎて暴走して最低でした。笑えるからいいけども。

そんな彼も2日目ともなると未知の領域過ぎてやっぱり膝に支障が出始めます。

一方、上原亜衣は待ってる間、他の100人の素人さんと伝説の企画『捕まれば即※※※※』を再び撮影しています。集団で有り得ない狂った撮影が行われています。

その間に果敢に夜道を入り続ける若者。不思議な事に彼こそが正義の味方にも見えてきます…!いや、こいつも狂った撮影をするために走ってるのに!!

若者は…本当に冷静で走ってるときにひたすら「歯を磨きたい」と主張してきます。そう、ゴールしてチューする時に臭くないようにエチケットを気にしてるのだ。すごい男だ。そして文字通り本番に強かった。。

結果的にクライマックスは盛り上がりもしたのですが100キロ達成した割には…という思いもあり、とにかく不完全燃焼!!

上原亜衣は悪くなかったと思います!良い意味でも悪い意味でもけっこう自分をさらけ出してたなぁという印象でした!他の部分の綿密な企画力が足りてなかったように思えてちょっと残念…!

カンパニー松尾さんだったらどう捌いていたんだろう。。

何はともあれ、上原亜衣ちゃんお疲れ様でございました。。