上原亜衣さんのストリップを浅草ロック座で見たことがある。プロの方のアソコの綺麗さに慄いた記憶が残っている。
で、いつの間にかあいちん引退してたんだなぁ。全然知らなかったので今回映画内に出てきた奇天烈な引退作に超興味をそそられました。カルト宗教みたいで最高だった。
個人的にケイくんの挙動はけっこうどうでもよくて、彼を素材にした中で
“残酷さと奇抜さが武器、とにかく耳目を集めなければ始まらないでしょと言わんばかりの平野監督”
と
“ファンに心からの感謝を贈り、愛を返したいと涙するあいちん”
の対比が興味深かった。そしてそのどちらもが真贋見抜きあぐねるというバランスが奇跡的だ。平野監督は突き放しているようで次の一手を常にストックしていて胆力のすさまじさが垣間見える。くぐってきた修羅場に思いを馳せずにはいられない。最終的にどちらに感情移入していいか全く判断付かないし、ケイくんは意外にも「とにかくヤることしか考えられねッス！」と涙も渇くような即物的なキャラで…中盤の榎本さんの「なんか応援したくなってきちゃったよ」という一言が唯一の救い。
基本的に有料チャンネルのバラエティを見ているような悪趣味さに満ちているので、その時は面白かったが見返したいと思うほどのセンスオブワンダーは感じなかった。あと全体的にゴールドマンの楽曲が下品で好みじゃなかった。あいちんは天使。
