シネマJACKすぎうら

エルヴィス、我が心の歌のシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

エルヴィス、我が心の歌(2012年製作の映画)
3.8
エルヴィス・プレスリーに似た声と歌唱力を持つがゆえに、心身ともに彼と同化してしまった主人公。この映画は、そんな男のダンディズムを描いた物語だ。

主人公は、不遇な人生を脱却しようともがいているわけでも、見果てぬ夢を追いかけてるわけでもない。彼は”エルヴィス”として、まさに”今”を生きてきたのだ。
観ていて、どことなく清々しさまで感じてしまうのは、このためではないだろうか。

エンドロールをながめながら、エルヴィスのバラードを聴いていたら、なぜだか泣けてしまった。