主人公は歌声だけはエルヴィス・プレスリーに似ているが昼は金型工場で働き夜はプレスリーのそっくりさんとして安い金でステージで歌う男。
そもそもが最後の展開ありきの作品だからしょうがないかもしれないけど、主人公がどうしても絶対そうしたかったと言うよりはこの作品自体が主人公の手を強引に引っ張っていった感じがしてしまった。
ただその最後もおおかた予想できるようになってるので途中予期せぬことで計画が一から狂ってしまうところは気の毒だしあれはキツイだろうなと思うけど、やっぱドラマとしてちょっと面白い。
それでもついつい映画の雰囲気につられてしまうのは、どうしようもなく落ちぶれた主人公の歌声が本当にプレスリーのようだから。目を閉じたらあの甘い歌声が本人が歌ってるような。