Kazuma

ファイナル・カットのKazumaのレビュー・感想・評価

ファイナル・カット(2012年製作の映画)
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リュミエール兄弟の『ラ・シオタ駅への列車の到着』からキャメロンの『アバター』まで優れた映画はどこかで繋がっているわけだ。
映画が120年語ってきた、男女の出会いと別れとダンスと暴力と、そして泣く・叫ぶ・走る感情の表出のごった煮。瞬きできないほどの高揚感で、どっと疲れが出るが一生観ていられる(おそらくこの情報量の多さで初見時に体調不良起こしたのだろう)。

それにしても黒澤の『羅生門』があったり、ウォン・カーウァイの『花様年華』(『恋する惑星』もあったような)や、アン・リーの『グリーン・デスティニー』なんかがやたら出てくるのはわかるが、まさかハンガリー人のパールフィがサーサナティヤンの『快盗ブラックタイガー』をピックアップするとは。

端的に言えば、死ぬ前に見る走馬灯のような映画だ。
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