透明人間(オトコ)って本当にイメージが悪いですよね。
映画の中で透明人間のやることと言えば、女風呂を覗きに行くか、痴漢をするか、元カノに嫌がらせをするかのどれかですからね。
人間として終わっているオトコのイメージがそのまま透明人間に集約されていると言っても過言ではありません。
そもそも透明になるということ自体が歪んだ性的願望のあらわれ、と見ることもできます。「時間を止めることができる」設定のAVがあることと似ています。男の子がみんな抱く超能力願望というやつは案外、性的願望の建前なのかもしれませんね。
言い換えると、「透明になりたい」というのは精神的童貞度が高い、と思います。本作の透明カレシの嫌がらせは度を越しており、かつ異常にしつこいので、「そこまで固執するか?」と思いましたが、
きっとコイツは恋愛経験が少ないから
なんでしょうね。恋愛経験が少なくて、束縛気質なオトコほど「オンナなんてほかにもいるさ」という言葉が通用しません。
そんなオトコからDVされる女性の恐怖感が本作のメインということで、DV疑似体験映画としては存在意義があるなと思いましたよ。