ジェイコブ

透明人間のジェイコブのレビュー・感想・評価

透明人間(2019年製作の映画)
3.8
光学研究の第一人者である夫のエイドリアンからの過剰なまでの束縛に耐えきれず、夜逃げをしたセシリア。妹の手を借りながら、友人で警官のジェームズの家に身を寄せていたが、夫の影に怯える日々を過ごしていた。2週間が経ったある日、エイドリアンが悲しみのあまり自殺した事を知らされ、莫大な遺産がセシリアに残された事で、彼女は新たな一歩を踏み出す決意を固める。しかし同じ頃、彼女の身の周りでは不可解な事が起こり始めていた……。
SAWやインシディアスで知られるリー・ワネルの最新作。透明人間という、ホラーコンテンツとしては使い古された題材ながらも、最先端科学との融合やスマホ・防犯カメラの登場させることにより、目新しい物として観ることができた。また、まるで観客自身が第三の透明人間となって、映画を今目の前で起きている事件のように感じさせるカメラワークも、この映画を他のB級ホラーと一線を画する精巧なホラーとしての作品たらしめる要素となっている。
結局恐ろしいのは、「男の執念」と「女の怨み」というのはどの作品でも変わらないのだろう笑