あちぴろ

透明人間のあちぴろのレビュー・感想・評価

透明人間(2019年製作の映画)
3.9
豪華な家のベッドから隣で寝ている夫と思しき人物から逃げようとする一人の女性、
あちこちに設置された防犯カメラの録画をオフにし必死で逃げる。妹と待ち合わせした場所で夫に追いかけられギリギリで逃げて行く。。。

冒頭のこのシーンだけでもドキドキしてしまう。
そもそもホラーは超が付くほど苦手なんだけど、透明人間をベースにしたホラーとなると、「インビジブル」を思い出すので、なおさら恐怖心に輪をかける。

光学技術研究の第一任者の夫のモラハラパワハラから逃げ伸び、親友の父娘の家に逃げ込んでからの展開が怖い。
誰かに見られている様な、誰かがそこにいる様な。広いキッチンや部屋を映すカットに何かが動くのかと目を凝らす。

だから、怖いって!!笑

タイトルが「透明人間」なだけに、夫が透明人間になって妻を殺そうとしてるのか、と身構えてしまう。
でも、そんな簡単じゃないんたよねぇ、これ。
昔読んだ漫画で大嫌いなイクラを食べると透明人間になれて、隣の家に住む女の子の部屋に忍び込むって言うエロ漫画があったけど、そんなエロバカな展開ではなく、透明人間への方法が斬新。
そこがかなり面白かった。
ネタバレになるのでこれ以上そのことには触れれないけど。

透明人間になれたらサンジじゃないけど、ほんと楽しいこと(*´艸`*)がたくさんあるんだろうなと妄想を膨らませてしまうが、実際にはそこに重量というものが存在する以上、本作でもカーペットが沈んだりと完全に「いない」ことには出来ない訳で。
ドアの開閉にしても空間にしても透明人間にもそれなりの素早さだったりがいるなぁと思いながら見てしまった。
特に雨とか質感を感じさせるものにはどうだろうか。


ハラハラとするも、最後は妻の反撃がとても小気味良かった。













【以下、ネタバレになります!】














妹が本当に可哀想。
あんな死に方あんまりすぎる。
なので最後の夫の死に方には「ざまあああ!」って思った。

あのスーツは欲しい。
前見えてるのもカメラの映像なんだろうか。
きっとそんなうまくは行かんのだろうし、相当スーツの重量もあるんだろうなと思うけど、ラストの奥さんの仕返しは結構素早く脱ぎ着出来たのね。
ダイニングを写したカメラの時間をちゃんと見とけば良かったのかもだけど…
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