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透明人間のバロウズのレビュー・感想・評価

透明人間(2019年製作の映画)
4.0
透明人間という古典的な題材をブラムハウスプロダクション×リーワネル監督が現代風にリブート。
監督の前作「アップグレード」もそうでしたが、使い古されたネタに斬新なアイデアを散りばめて現代にも通用するホラー作品に仕上げるのは流石リーワネル監督の得意技ですね。

波打ち際に文字が浮かび上がっては消えていくオープニングクレジットからめちゃくちゃカッコいい。
映画冒頭、支配欲の強い夫からの度重なるDVに耐えかねた主人公が家からこっそり逃げ出す緊張感MAXなシーン。(犬のエサ皿蹴っ飛ばしちゃうシーンなんかは心臓飛び出すかとおもった)

何も無い空間を無音で映しているだけなのにとにかく怖い!
意味ありげに空白のシーンを映してるだけなんだけど、そこに何かがいるんじゃ無いか?と感じされる
透明スーツのデザインも集合体恐怖症NGなブツブツ具合で気持ち悪くて最高。

主人公を演じるエリザベスモスの演技にも感服。ありもしない罪状で精神病院に収容された主人公の壊れっぷりも見どころ。
最初っから主人公の行動を見守ってきた観客ですら「やっぱこの女狂ってるんじゃ…?」思わせる演技力は流石でした。

ただ、ポールバーホーベンの「インビジブル」に比べると毒が無さすぎるというか、おっぱい揉んだりもっと下衆なことをやってもいいんじゃない?と感じましたが、透明スーツだから仕方ないんでしょうかね(チンだけ空中浮遊してたらギャグ)
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