本作は「MeToo」のひとつの回答なんじゃないでしょうか。「誠実になりなさい。真実を吐かないと、喉をかっきるよ」と。
声をあげても聞き入れてもらえない主人公が、世界各地の様々なハラスメントに抑圧された女性、日本での伊藤詩織さんと重なります。
キャプテンマーベルでも描かれていましたが、「素手でかかってこい。自分自身の身の証明をしろ」と挑発されたブリー・ラーソンが「証明する必要はない」と吐き捨てます。本当にそうなんです。男性が有利な土俵/ゲームの規則を女性が守る必要なんてないんです。
もし透明人間がいたら?と誰もが考え、物語にされてきたテーマと設定をバラシ、再構築し、現代的な物語へと昇華されました。