このレビューはネタバレを含みます
事前にTV版を観る、もしくは小説を読んでから鑑賞されることを強くお薦めします。前知識なしではとても勿体ないと思います。
私は損したように感じました。
■映像
人物、背景、CG非常によく書き込まれています。戦闘シーンは迫力があります。
■脚本
ファンブックに近いです。
それぞれの人物に見せ場が用意され、TV版のエピソード(おそらく？)映像ももりこまれています。
そのため、最後のシーンはファンを非常に感動させるシーンやセリフがもりこまれているようです。
ですが、私は前知識がないためそれぞれの人物に対しもともと思い入れがありません。映画の中では登場人物を全員掘り下げるには尺が足りないようで、軽く描かれております。そのため、「あ、あの時一緒に戦った人が助けにきた」というぐらいの感覚で、いまいちもりあがれませんでした。
また、この映画で重要視されているゲームで負けた時のリスクが
TV版？では死ぬ→
この映画では記憶を失う
と結果リスクが下がっているように感じてしまいました。たぶん、前知識があれば「あの思い出を失うなんて！」ともっと切迫感が共有できたのではと思います。
最終的に私には少し物足りませんでした。
高畑京一郎の「クリス・クロス」を思い出してしまい、この本も映画化して欲しいな…と最後に感じました。(ご存じでない方すみません)
TV版や小説の前知識がある方には満足させる内容だと思います。
