ユカートマン

T2 トレインスポッティングのユカートマンのレビュー・感想・評価

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)
3.9
不況の煽りをうけ学の無さを理由にリストラされたレントン、孤独で死にそうなスパッド、もうボーイなんて年じゃないサイモンことシックボーイ、ムショから這ってでてきたベグビー、ジジイになっても救いのない四人が再集結。レントンのディアスポラであるアムステルダム、スコットランドの民族衣装を着てバイトをしているスロベニア人、ブルガリア人娼婦、皮肉にもEUの存在を感じた。20年って歳月はあまりに残酷で、大好きだったヘロインはバイアグラに変化するし、この映画が公開された年に生まれた赤ちゃん(私)が2作目を見て己の人生に後悔しているほど。昔の親友にあって全く会話が続かなかった悲しさ、当時はあんなに楽しかったのにという気持ちがこの映画で描かれていて自分の体験と重なり、レントンをどこか遠い目で見るサイモンに同情しまくった。青春は取り戻せない、この情けなくて無慈悲なテーマでこんなに面白おかしく映画を撮ってくれたダニーボイル監督に感謝。
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