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インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのtakumiのレビュー・感想・評価

4.4
お疲れ!インディ!

70代となり、大学教授を引退するインディのもとへかつての相棒の娘が現れたことで、アルキメデスが発明した「運命のダイヤル」を巡る争奪戦に巻き込まれてしまう… 

言わずと知れたインディ・ジョーンズシリーズ第5作にして、ハリソン・フォード主演最終作!賛否はありそうですが、インディ有給を取得して観て、良かったです。(しんみり)

まずは齢80にしてずいぶん元気に動き回るハリソン・フォードに感激です。出だしはすっかりやさぐれヨボヨボ爺さんでしたが、悪人をぶん殴る度に元気を取り戻して冒険するインディ。巨漢とのバトルがないのはすごく残念でしたが(さすがに無理か)、お馴染みの衣装でムチを振り回し、おなじみの音楽に乗せて陸海空問わずに大暴れです。カーチェイスはなかなかのハラハラ具合で良かったし、アクションシーンは想像以上に楽しかったです。

歴史に取り残され、歴史にしがみつくインディが自分の居場所を再び見つけ出すストーリー。ラストはそりゃ泣くよ、ずるい!けど綺麗にまとめられてて僕は好きでした。悪役やヒロインの目的・動機の類が微妙とか、昔からそうでしたが令和の時代にやられるとちょっと気になる雑な部分も多いのは事実ですが、その辺含めてインディ・ジョーンズとして楽しめました。

オーパーツなんて言われてお馴染みのアンティキティラ島の機械に実はこんな機能が!は、やややり過ぎだけどロマンはある設定で嫌いじゃないし、大量虫シーン(割と控えめでした)含め、過去作でもお馴染みのシーンがてんこ盛りなのもファンには嬉しいところです。でも、恐怖の殺人トラップがないのと、悪党が溶けたり急激老化したり的な悲惨な死に方をしないのはだめ!(笑)

冷静に観ればちょっと残念なところも多いですが、この時代にハラハラドキドキ、ワクワクさせてくれるあの頃の冒険活劇をここまで誠実に作ってくれることに感謝です。そして老体に鞭打って頑張ってくれたハリソン・フォード、お疲れさん!

ハリソン・フォードのインディ・ジョーンズとしての最後の勇姿、ぜひ劇場でご覧あれ!

追記
パンフはインタビューやレビュー、コンセプトアートがあったりしてそれなり楽しめる出来です。
過去作の復刻版パンフも売ってて嬉しい(ポスター付き!)。
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