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インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのganaiのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

公開初日にDolby Cinemaで鑑賞。

かつて「ヤング・インディ・ジョーンズの冒険」というTVシリーズがあって少年と青年のインディが一話毎に歴史上の事件に立ち会う筋立てなのだけど番組の冒頭と最後に現代を生きる隻眼の老インディが登場する。最近のイーストウッドみたいにやたら周囲に怒り散らす頑固爺さんっぷりが如何にもそれっぽかった。

現実に80代を迎えたハリソン・フォードがインディアナ・ジョーンズを演じるのはこれが最後だろうと思うけどインディのキャラの変遷含めて楽しく観させてもらいました。

冒頭お約束のパラマウントのオープンニングロゴに山をオーバーラップさせる演出は残念ながら無し。ルーカスフィルムも今やディズニー傘下だしね。

続くアバンは第二次大戦時の容姿を再現したインディの活躍が20分程も続くのだが長すぎ。映画全体も長すぎと感じたけど。

過去から映画の中の現代(1969年)のNYで目覚めたインディがまずヨボヨボの裸体を晒して老齢を印象付けたのは良かった。

教授の職は引退、息子のマットは亡くなりマリオンとも離婚協議中という寂しい老後を過ごす彼を訪ねてきた名付け子のヘレナと共にアルキメデスの遺産アンティキティラを巡る冒険に繰り出していく。

このヘレナが考古学とお金とどっちにモチベーションがあるのか分からない峰不二子みたいでな子でずっとモヤモヤした。

今回の敵は元ナチで戦後アメリカでロケット工学に貢献したフォラー博士。この人もあらかさまにフォン・ブラウン博士をモデルにしていて当初はCIAと行動を共にして
いたりと分かりにくいのだけどあの設定必要だったろうか?

インディがアイテムを探し当てると敵が現れて横から掻っ攫い、また奪い取って次に進む段取りは相変わらずで楽しい。

いつもなら最後のお宝を発見したところで発動して敵が自滅して終わるのだけど、今回はそこから更に先がある。本当に長い。

冒険の果てにインディは生涯追い焦がれた地に辿り着き、そこに留まる事を望むのだけど第三作で父に救われたように今度は名付け子のヘレナに救われる。

ただここは気絶させられるのでなくインディ自らの意思で戻って欲しかったし、ヘレナの動機もマリオンにインディを連れ戻すよう依頼されたとかの方が良かったなと思う。

とはいえ長く続いたインディアナ・ジョーンズの冒険が大団円に終わって何よりでした。
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