"ぶちかませ!インディアナ・ジョーンズ!"
月に着陸した宇宙飛行士がパレードをする当日…インディが引退する日…
人気だった考古学の授業は今は昔…そして…あの冒険の日々も…愛する者も…
…老人には優しくない世界…
"昔あなたも観たはず…歴史を変える《運命のダイヤル》を…"
旧友の娘ヘレナの突然の来訪によりインディは最後にして最大の謎に挑むことに…
…これが最後…
流石に、ハリソン・フォードの後ろ姿には"老い"を感じずにはいられませんでした…80歳という年齢となったインディは、もはや過去の英雄というよりは、近所の頑固ジジィ…にも関わらず、あの帽子、あのムチ、あのパンチ…徐々にインディらしさが大スクリーンの中で甦ってくる様がまず素晴らしいです。
過去作が少しずつオマージュされていて、途中インディ・ヘレナ・テディは、明らかに"魔宮の伝説"…トゥクトゥクみたいなトラックでのカーチェイスは、魔宮の伝説でのトロッコ・アクションのよう…
お約束のパターンがいくつも続き…そして、ラストの"アレ"…アレは泣いてしまうやろ…
そう今作は、ハリソンがインディにお別れするための作品であり、往年のファンのための盛大なファン・ムービーなのです。
"スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け"を鑑賞した時と同じような感覚に陥りました。
ただねぇ…長いよね…後、ヘレンのウザさが鼻に付く…そもそもマリオン、ウィリーに代表されるように、インディ・シリーズのヒロインは勝気というかウザいのですが、今作のヘレンは過去最大にウザい…ここかなりマイナス…
マッツは、殆ど出ずっぱりじゃないかというくらいに出まくってましたが、こういう冷たい感じの悪役やらせるとピカイチですね。
今、インディをやる意義があるのかという、そもそも論がない訳ではありませんが、あの歳でインディをやっちゃって、でっかいスクリーンでちゃんと映えるハリソンの凄さを痛感…
ハリソン的には、ハン・ソロより、インディの方が好きなキャラだったのかも知れませんね…