15年ぶりに帰って来たインディアナ・ジョーンズは、幾つになっても衰えていても、やっぱりドキドキワクワクをくれる、懐かしの独特な世界観がサイコーでした！
冒頭はまだ若かりし頃のインディが、相変わらずナチスドイツの将校たちとやり合いつつ、そのお宝の中から見つけた「運命のダイアル」を巡ってバズと共に立ち回り！
とは言ってもそのシーンは若い時に撮っていた訳もなく、若作りしたハリソン・フォードなのに歳を感じさせないのはさすが。
そして切り替わって現在の歳のインディに戻ると、大学で考古学の講義をしてても全然興味なく聞き流す学生たちの姿にウンザリな様子。それはジョーンズ教授の引退前最後の講義なのに、結局月面着陸後の宇宙飛行士のパレードのテレビ中継に邪魔されてしまう始末。
でもそこから始まるいつもの冒険は相変わらず世界を股にかけて、海の底から洞窟の奥、そして空へと凶暴なウナギの大群やムカデとかの毒虫に襲われるのも、いつも通りな定番コースです。
こういうシリーズの続編って「またこの展開？」とガッカリすることも多いのに、何故だか今作はそんな流れまでも気持ち良い！
そして最後にはシリーズ中一度もなかった境地にいきますが、それさえも過去の偉人が仕掛けていた壮大な実験だったのかと清々しく感じるのも、昨今のマルチバース設定に苦言を呈しているようにさえ思えます。
作中ずっと過去を生きようとするインディと、途中までこだわっていた過去を捨てて未来に生きようと思い直すヘレナ、そしてそんな時間がテーマになったこの作品の最後に待っている未来とは？
こんな素敵な作品ができるのならもう一回くらいインディの冒険に付き合ってみたいなあ、なんて思ってしまいました😁
