KnightsofOdessa

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

2.5
[我々は歴史を目撃している] 50点

老齢主人公のアクション・レガシークエルを押し付けられたジェームズ・マンゴールドの心痛は察するに余りあるが、適当すぎやしないだろうか。あまりにもジジイなので、アクションが遅くなるのは必然で、今回は水中アクションというメタ的な言及までなされるが、適当にウツボをヘビに見立てて打ち切るという勿体なさ。JustMarriedの車とか黒人女性捜査官とか、全く無視されたモチーフ/人物もちらほら。そして、『ハン・ソロ』『007 NTTD』と、アイコン的な扱いをされて、大作との相性の悪さを垣間見せたフィービー・ウォーラー=ブリッジがここでも登場し、翻弄とかいうレベルを超えてシンプルに何が目的か分からないヒロインを演じている。彼女を含めたすべての人間が別の状況を生み出すための逆算で行動させられてる感。虚無。まぁ一番の虚無は問答無用で殺害されたシャイア・ラブーフなんですが。

追記
昨今の"敵を有色人種に出来ない問題"の有効な解決としてのナチスって感じの安牌っぷり。もう"魅力的な敵"とか創造するのが難しいのかもしれない。
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