テレビで放映される度に楽しみにしていた小学生時代が懐かしい。
これで一度は考古学者に憧れた人は多いはず。とんでも考古物のクリスタルスカルからのとんでもない本物のアンティキティラ島の機械に対象が変わったのは笑えた。ロンギヌスの槍も扱いかわいそうではあるが。
この作品から入る人でも理解できるお気楽な娯楽映画として成立させながら、
過去のシリーズの作品やその他の映画へのオマージュなどファンや映画好きも楽しめる作品に仕上げた手腕には脱帽。
それ以上に驚きなのはディズニーからここまでポリコレ抜きな映画を出せたこと。鬱陶しいヒロインに、抜け目のないイスラム人、冗談を言わないドイツ人と完全にアウトなステレオタイプの配役に加え、略奪(ナチスだけでなくインディ側も)することが正義と疑わず、そのためには現地人の犠牲は厭わないあまりに清々しいまでの白人至上主義映画に仕上がっている。
それが本性なのを分かった上で楽しんでいるのだから、虚飾に塗り固めたつまらない映画を量産するより、包み隠さずこのような映画を丁寧に作り続けて欲しい。ラスト作品だから許されたのかもしれないが。
個人的にはマッツが演じる敵役フォラーが何で生きてたのか知りたいところ。
