LEO

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのLEOのレビュー・感想・評価

3.1
ハリソン・フォード最後の「インディー・ジョーンズ」。
最初からのファンとして劇場で観るのは義務!ということで観てきました

う~ん、つまらなくはなかったけど、何で今になって引っ張り出してきたんだろう?
そしてこの映画はインディシリーズの何を見せたいがために作ったんだろう?という疑問を終始感じたというのが正直な感想かな。

それこそインディアナが、ショーン・コネリーが演じたヘンリー・ジョーンズ・シニアみたいになっていたなら納得できる。
歳老いても未知の考古学へのあくなき探求心があって、冒険心があって、体は昔のように動かなくなっても今なお少年のようなインディアナであれば良かった。

だが現実は、"老いさらばえた"という言葉がピッタリの、悲しくなるようなインディアナだ。
息子には先立たれ、それが原因で妻とも離婚協定中で、教授としても生徒達からは冷ややかに見られ、序盤でそのまま定年退職を迎える。
さらには唐突に悲劇トークが始まるわ、登場する旧友達も老いさらばえていて痛々しいわ、冒険に出た後もなんか全然前向きじゃないし、こんな姿を見せたかったのか?

ストーリーに関しても、ロンギヌスの槍や米国組織の関与なんて一瞬だけの薄っぺらいシチュエーションだし、アクションに関しては終始追いかけっこ。
魔境探検もイマイチテンポ悪いし、このシリーズの醍醐味である伝説の遺物を守る為に仕掛けられたトラップをインディが体を張って知恵と転機でギリギリ切り抜けるってのも今回はアッサリだし、ヒロインもなんか好きになれない奴だし、マッツ・ミケルセン演じる敵もかなりポンコツだし、改めてスピルバーグの力量とセンスの良さを実感する始末。

ルーカスフィルムがディズニーに買収されたんで嫌な予感はしてたけど、やっぱSWと同じく雑な作りになってたなぁ。
ジョン・ウィリアムズのおなじみの音楽が、やけに物悲しく感じましたとさ。
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