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インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのTSのレビュー・感想・評価

3.6
【歴史好きの心をくすぐるトンデモ展開】77点
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監督:ジェームズ・マンゴールド
製作国:アメリカ
ジャンル:アドベンチャー
収録時間:154分
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 2023年劇場鑑賞27本目。
 やや遅れて最新作を鑑賞。前作から15年。今シリーズの面白いところは、しっかりと作品の世界も同じ年月が流れているということ。齢80のハリソン・フォード演じるインディ・ジョーンズは残念ながら今回が最後となるでしょう。ハリソン・フォードが演じてこそのインディ・ジョーンズでしたので今作が最終作となることでしょう。さて、ワクワクドキドキのアドベンチャーをコンセプトにした今作は、子どもも楽しめる今夏必見の作品です!と断言したいのですが、尺が2時間半と、長いのでやや躊躇することでしょう。出来としてはまずまずといったところで、個人的には映画館で観たという効果もあり、『レイダース』に次いで良かったかなと感じました。

 クリスタル・スカルの事件から12年。インディは旧友の娘であるヘレナから「アンティキティラのダイヤル」の調査を依頼される。一方、ナチスの科学者フォラーもダイヤルを探し求めていたのだが。。

 モデルは「アンティキティラ島の機械」であり、マジモノであります。古代ギリシャのオーパーツであったのですが、世界最古の歯車として名高いもの。歴史、オカルト好きの心をくすぐってくる代物ですね。そのあたりから物語はトンデモ展開へとなっていきますが、まあこれは前作を見ていたらある程度耐性はついているはず笑 ただ、今回のトンデモ展開は個人的には好物でした。ややネタバレにはなりますが、古代の偉人と出会うなんて歴史学者、考古学者からしたら願ってもないことです。そして、インディのラストあたりの言葉は、やはりこの人はどこまでいっても考古学者なんだなということが再確認できます。やや粗は目立つものの、果てしなく歴史ロマンを追う良い作品と思いました。そしてそのロマンこそが今シリーズの売りであり、真骨頂なのだなと思いました。

 齢80のハリソン・フォードといいましたが、実際に撮影されたのは今から4年前なので76ですか。コロナの影響で上映が大幅に遅れたようです。それでもこの歳であれ程のアクションができるのは流石のベテラン俳優です。まあ流石に若い頃のアクションシーンには劣りはしますが、それでも馬に乗って車から逃げるシーンは迫力ありますし、崖をのぼったり空中を舞うだの、高齢者の所業をはるかに超えていますね笑 ここまできたらもう彼以外に適役はいないでしょう。お馴染みのBGMもふんだんに聴けますし、往年のファンからすると最後の贈り物としてふさわしいものになっているでしょうね。

 失礼ながら、今シリーズにはそれ程思い入れがあるわけではありませんが、ハリソン・フォードの代表シリーズとして今後も語り継がれるでありましょう。そしてアドベンチャー映画の金字塔として君臨していってほしいなと感じました。
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