おそらくこれがインディージョーンズの最終作。
ジョージ・ルーカスもハリソン・フォードも「フォード以外のインディージョーンズは考えられない」と言っていることからも、そうなんだろう。
撮影監督に言わせると、人間の老いは足元に表れるらしい。だからか、ジョーンズ博士はバストショットが多め。
しかしもし本当にファイナルなんだったら、もっとこれまでのオマージュをふんだんに盛り込んだほうが良かったと思う。
でも、子どもの頃からリアルタイムで失われたアークから触れている人にとってみれば「我らのハリソン・フォードががんばってる!」っていう絶大なメッセージになったんだろうし、もはやそれだけでよかったのかも!
ときに映画は映画そのものの出来よりも、歴史が評価されることもあるし、そういう作品があってもいいと思う。
あえて言うならば、若干テンポが悪い。
もっとシナリオの中の山と谷をはっきりとさせてもよかったと思う。
特に、海底に潜るあたりから同じような温度感のイベントが連続している感じがして、退屈な時間があった。
馬🐎のチェイスシーンはよかった。
インディージョーンズってこういう展開あったよね!とほくそ笑む。
モロッコのカーチェイスのシーンはなぜかいまいち盛り上がりに欠けた。
いま思い返せば「魔宮の伝説」のトロッコのシーンになんとなく似ていたと思う。
近年は道義的な問題もあって、もはや第三世界を野蛮な文化として紹介することは無理があるのかもしれない。
そうなってくると結局、これまでの自分たちの歴史の中で過ちを探るしかなくなる。
結果として「あれ、ジョーンズ博士って考古学者だよね?」っていう謎の展開があり、これはスター・ウォーズエピソード8と似たような感覚を呼び起こした。
ぶっちゃけ帰ってこない、っていう選択肢があってもよかったのになーと思いつつ、結局は「もしかしたら自分と同じ世界にインディーがあるのかも」と観客が思えることを重視したのかもしれないと思った。