〝運命を変える、最後の冒険へ――〟
実は、インディ・ジョーンズは一度も観たことがない。
過去4作を予習して観にいこうかとも思ったが、ここまで来たら「いっそシリーズ初見で最終作を観た方が新鮮で楽しめるかも」と思い、映画館に突撃した。
なるほどー、これがインディか！！
けっこう武闘派なんだな。同じアパートでうるさく騒いでいる若者に文句を言いに行く際に、玄関でバットを手にするシーンが面白く、瞬間的にインディの性格を掴むことができた。
また、その際に彼が結婚しているのかどうか、結婚しているなら奥さんはどうしているのかなど、こちらが疑問に思ったことが次のシーンでスッと回答が示される展開が続き、すごく丁寧に作られた映画だと感じた。
だが、人の死に方は雑で、思っていた以上に人が死ぬ。しかもあっけなく。
この辺りは好みもあるが個人的にはちょっとノリづらいなと感じた。
そしてラストは自分の予想をはるかに超えてくる展開だった。
すごく葛藤や感動があるシーンのはずなのに、ヒロインがささやき女将みたいになっていて(笑)、あの場面ではもっとインディにしゃべらせてほしかったなぁ。
ラストは過去作からのファンでこそ感動するであろうシーンだったので、やっぱり過去作は予習しておいた方がよかったかもしれない。
それでも、エンドロールであの有名なテーマ曲がかかると、初見でも問答無用でテンションが上がるのは間違いない。
これをきっかけに、インディシリーズもちゃんと観ていこうと思う。
今作がなかったら、インディを観るきっかけが一生なかったかもしれない。
だから自分にとっては、最終作から観る今作のインディには、計り知れない価値がある。
新しい世界の扉を開いてくれるのは、自分にとってはいつも映画だ。
ちょっと観る順番がおかしくなったけど、はじめましてインディ。次はちゃんとレイダースから観ます。
