このレビューはネタバレを含みます
レイダースは好きな映画ベスト10には入れたいくらい好き。初期3作は子供の頃、VHSを買って何回も観ていた。そんなインディ好きだが、今回は全くハマれなかった。
以下は感じたこと。
・ヒーローの終活はもういいや!インディアナ・ジョーンズの物悲しい老後なんて見たくなかった。
・資本の都合でタイムラインの拡張をするのはまだ許せるが、キャラクターに残酷な人生を与える必要はあるのか。これはハン・ソロにもいえる。架空のキャラクターにリアリズムを適用させられる苦痛。これを無視したトップガンが大勢に受け入れられたのは興味深い。
・スピルバーグとマイカル・カーンが編集した映像のリズムこそがインディなんだなと気づく。クリスタルスカルは2人とも歳をとったからなのか、大分ゆるくなってたけど、それでもインディだった。とにかくここが違和感!今回はリズムが違いすぎる
・笑いの量が不足している。息子を亡くしているという設定もあるのか笑える場面がとにかくない。これはルーカスがいないスターウォーズEP7-9も近いことが起きていた。そもそも笑いの感覚が違うというか。
・若ハリソンの違和感を減らすためにOPを暗い環境にしているのが分かって冷める。そしてシチュエーションに最後の聖戦っぽい要素が散りばめられてるのも新鮮味がない。列車、ナチス、機銃、アジトの城…
・アクションがワクワクしない。なんだかんだクリスタルスカルはエリア51から逃げ始め、レイダースマーチが流れる中でドタバタやってる時は楽しかった。やっぱりスピルバーグは凄いのか。ウェストサイドストーリーでも巧さを改めて実感したが
・古代ギリシャに行ってアルキメデスと会う展開は好き。歴史好きはワクワクする
・トーマス・クレッチマン、ナチス演じすぎじゃない?笑
・映像の今風なフィールとズレまくってるジョン・ウィリアムズのクラシックさがむしろインディっぽくて安心要素になるという不思議。この数年の仕事の中では良かったと思う。