ガブXスカイウォーカー

アクセル・ワールド INFINITE∞BURSTのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

3.7
本作は82分の内、38分間はTVアニメ版の総集編。作画、演出のレベルは高いので劇場の大スクリーンで観ても充分に鑑賞に耐えられるものとなっている。でもこれだけを観ても壮大かつ複雑な設定を把握するのは絶対無理。
メインディッシュの44分間は本作公開時点の最新刊20巻よりもさらに先を描いた新作アニメ。脚本は原作者の書き下ろしだ。おなじみのキャラたちに加え、アニメ初登場のキャラまで参戦し、みんなが一致団結して謎の黒雲に挑む。それぞれの個性と必殺技を活かした豪快なバトルはまさにイベントフィルムにふさわしい。だが作画クォリティがTVアニメ版の総集編パートよりやや落ちるのはちょっと残念。
本作はもはや一見様お断り状態。お薦めできない1本だ(笑)。

『アクセル・ワールド』の魅力をほんのちょっとだけ書くと、まず主人公、有田春雪(中1)はイジメられっ子のデブと言う点が多くのオタクの共感を呼ぶ。また春雪のオンライン型対戦格闘ゲーム《ブレイン・バースト》の先輩や仲間たちは現実よりも時の進み方の速い《加速世界(アクセル・ワールド)》で何年も過ごしてきたので、身体は小中学生でも、その精神ははるかに大人だ。ヒロインの黒雪姫(中2)、上月由仁子(小5)などは完全に大人の口調であり、このギャップがおかしい。他にも個性的な美少女が多数登場し、春雪に好意を抱き、いじってくる。いわゆるハーレムアニメだ。はたして春雪は誰と結ばれるのかが『アクセル・ワールド』最大の注目ポイントであろう(多分)。 
と以前は思っていたんだけど、原作小説が新しいキャラ、新しい設定、新しい謎など次々と打ち出してきて読者の興味を引き留めようとするのわかるんだけど、一向に終わる気配がなくて、僕は飽きっぽいから12巻(2012年8月10日発行)で読むのをやめちゃったんだよね。いつか原作が完結してから続きを読みたい。