Kaoru

処女の誓いのKaoruのレビュー・感想・評価

処女の誓い(2015年製作の映画)
3.1
イタリア映画祭にて鑑賞。

アルバニアという国、イタリアとは海を挟んでわずか72kmしか離れていないのに欧州最貧国と位置され、独特の文化や習わしなんかもある。

北アルバニアはカヌンという掟があって、女性が男性同様に生活することが許されておらず、存在価値を手に入れるには、村を出ていくか、生涯処女を誓い見た目もそれらしく短髪に、帽子とズボン、そしてサラシを巻いて生涯オトコとして生きることのどちらかしかない。

昔はジェンダーとして生きることを誇り高く選び、それは今でも少ないながらも実際にいるというからすごい。

誇り高く選んでいるうちはいい。だけれどもふと周りを見たときに、異性の身体の違いを確認し、興味を持っていく。恐る恐る女性の扉を開いていく姿がとても強く感じたわ。

いろんな人がいていいし、伝統という村の掟も大切。だけれども1番大切なのは当人が選んでいるかどうかよね。ホントに世界って広い。いろいろな村があるのよね。そう思わせられた作品。
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