【ハリウッドヒルズの電波さん】
『未体験ゾーンの映画たち2017』で上映され、Netflixでも配信あるようですね。私は2015年のシッチェス・グランプリ獲得&カリン・クサマ監督作、という興味からレンタル。
…が、このトーンにうんざり。“犯人の営業”が始まった辺りでオチは予想つきますが、マンマだったので終盤まで早送りでよかった。…と思わせる仕上がりでした。
ハリウッドの電波さんといえば、私はまずトムクルを連想しますが、本作はハリウッドヒルズを舞台にした、そんなアッチ系のお話でした。
が、受信しちゃった原因はセレブ暮らしではなく普遍的な問題なので、テーマが観客層を狭めることはないですね。…アホ展開ゆえか、まったく身につまされなかったですが。
が、当り前のように友人・知人を災厄に巻き込む電波力を、このような日常空間の中で描かれると、今後はハリウッドヒルズ以外でも、当たり前のようにビリビリ広がりそうだなあ…と想像してしまい、未来が恐ろしくなります。エンディングはそこに誘導しているのだと思いました。
面白くはないがテーマは怖い、という映画。が、シッチェスのレベルは明らかに下がっていると思った。作品レベルが酷くて他に選べなかったのかな?
<2017.7.3記>