映画好きなねこ

インビテーション/不吉な招待状の映画好きなねこのレビュー・感想・評価

2.0
元妻からパーティの招待を受け、現在のパートナーと参加することにしたウィル。
旧友たちと再会し、ぎこちなさを感じつつもパーティは始まる。盛り上がってきた頃、元妻とそのパートナーから自分たちが信仰する教えを皆に知って欲しいとビデオを見せられる。その内容は人の死を淡々と映した薄気味悪いもの。「死に恐怖を感じる必要は無い」というメッセージらしいが皆よく理解できない。そしてウィルは徐々にこのパーティに疑問を抱くようになる……。電波の繋がりにくい環境、鉄格子の嵌められた窓、来るはずなのに現れない旧友、突如現れた謎の男、謎の宗教を信仰する主催者……。ミステリー好きならわくわくする設定盛り沢山!!なんだけど…盛り上がりに欠けるというか、中盤まで気味悪い雰囲気を引っ張っておいて結局それ?!って思いました。ゲットアウトみたいな「うわ!そういうこと??」みたいな意外性を期待したけど、「ああ、うん…そんな感じか…」という予想の範囲内で収まってしまった感じです。ただ、ラストの気味悪さ、ゾッとする感じは結構好み。
ミステリー、サスペンスとして観ればいいのか人間ドラマとして観ればいいのか…なんだか中途半端な雰囲気の映画でした。
【ちょっとネタバレ】
他の方も書いていますが、私も中盤までは主人公のウィルが狂っている話なのかな…と深読みしてしまいました。あと、抽象的な表現が多過ぎる気が。何となくこういう事なんだろうな…こういうシーンなんだろうなと理解は出来るようなつくりだけど、ちゃんとした描写がないから憶測で補完している感じが強かった。