ぱやぱや

インビテーション/不吉な招待状のぱやぱやのレビュー・感想・評価

3.6
え!なんでこんな酷評されてるの?!というくらい自分的には高評価な「違和感」系ホラー

確か地味だし、なんだかだらだら長いし、ひっぱり過ぎとの声が多いのも理解できるが、こういう「なんか変じゃない?」っていう変な空気の怖さが好きな人には堪らない作品なのではないかと思う
違和感…気のせいか…またも違和感…考えすぎか…みたいな繰り返しが良く出来ていた
ただ主人公の恋人とのやりとりが微妙だったのと、主人公の過去編の必要性がよく分からなかったけど

あとオチが弱いとの声もあるみたいだけど、最後のアレも含めたら、私的には充分満足できるラストだったかなと
なので全体として(不必要な要素や回収されていない伏線があることを踏まえても)かなり高評価のホラー作品
ただ本当に不必要な内容は多いと思う、それについて批判があったり評価が下がっているのには正直納得
途中そのせいで冗長さは否めなかった

それと、ほぼ同年に公開された『ゲット・アウト』が同じような、じわじわ気持ち悪い雰囲気作ってくる系ホラー映画の傑作で(全く無駄のない伏線回収だった…)、かつ実際大きな大衆系賞レースでも観客満足度的にも伝説になってしまったので、それと見比べると…みたいな無意識の補正が多くの人において、かかりがちなのかもしれないとは思う
私自身『ゲット・アウト』がかなり好きで、似たような空気の映画を探しているうちにこの作品にたどり着いたので
あとこの作品は、そうでなくともホラーを見慣れている人からしたらかなり地味な作りだろうし…
なので、需要と供給が合わなかったというか、この作品を観る層には合致しない内容だったようにも思う

ただ全体を通せば、あの気持ち悪い空気を作り上げたシナリオ・監督の手腕はすごいと思ったし、そういう系が好きなひとには一回観てみてほしい佳作の気がする(あくまで個人的意見だが)
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