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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグのturkeyのレビュー・感想・評価

4.3
いや、呼んでるのは一人だけで、他、誰も呼んでないんですけど。(笑)

しょうもないカッパライの中年チンピラがひょんな事からスーパーパワーを身に付け、イカれた女のお陰で鋼鉄ジーグの主役シバ ヒロシに成長するよう求められる物語。 
 中々、面白い作品なんだけどこの物語、説明するのが結構難しい
 このエンツォって中年男、ポルノばっかり観てるし、スーパーパワーが身に付いてやる事といえば、深夜、ATM機械を丸ごと盗むとか、現金輸送車襲撃で、何処が鋼鉄ジークなんだと。(笑)

 話が説明しずらいので、登場人物の説明で茶を濁します。
 エンツォ>当然、独身のひとりぼっち、家族も友達もいない。
 アレッシア>父親から性的虐待を受け続け自閉症気味でアニメ世界に生息、ネジも飛び気味、悲惨な環境にも関わらずアニメ世界に逃げ込む事で心は意外と綺麗なまま、18~20歳くらい?
 ジンガロ>ローマの小さな暴力団のボス、キレやすくイカレてて認証欲求が歪んで超肥大化。ナポリの組織の鼻をあかしyoutubeで有名になろうと必死(←何故、そこなんだ(笑))、この物語のヴィラン。(エンツォはこの組織の末端)
 ヌンツィア>ナポリ組織の女親分、ジンガロをコケにしまくる。

 話はタイトルにもなってる永井豪・安田達矢とダイナミック企画の「鋼鉄ジーグ」のプロットを取り入れながらフェデリコ・フェリーニの傑作「道」(1954年・伊)を融合させたような感じ。
 エンツォとアレッシアの関係って、無教養の力自慢ザンパノと少し足りないジェルソミーナにそっくりなんですよ、ほんの1、2滴「レオン」(1994年、仏・米)のレオンとマチルダの関係性にも似てる。(イカレたジンガロって「レオン」のスタンスフィールドそのまま)
 ラストシーンも何か「道」に似ています。
 夜の浜辺で一人立ちつくすザンパノ、やがて彼は泣き崩れる。そこに神を捨てた人間の救いを無くした哀しみがあるのですが、こちらは娯楽作ですからそんな宗教的意味合いはありません、只一人、朝焼けのコロッセオの上に立ってるだけ、
でも、何となく似てると感じてしまいました。(続編、作る気満々の終わり方だが、挫折したのかな(残念))

 日本のアニメをオマージュしながら別作品に仕立て上げる、日本人にはちょっと嬉しい作品でした。
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