レスター

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグのレスターのレビュー・感想・評価

2.0
自分はアニメを知らないので鑑賞したが、ある意味、予告の想定内の映画だった。
ロボットも出てこなければ、変身合体シーンもない。
それを期待して見ると肩透かしをする。
原作を知っていれば、オマージュやネタは楽しめると思う。

超人的チカラを持った小悪党が少女を助け、正義に目覚めていく話。
バイオレンスはあるが、派手なバトルシーンなどは少ない。

MCUのフェーズ1のような、主人公の迷いがメインで、超人的なチカラをどう使うか?という主題。
この主題は、今のMCUやDCなど、ヒーロー物の主題として原点であり、今もブレてないので、これをメインに構成しているのは好印象でした。

ハリウッドの視点で見ると正直、「今の時代でこれをやるの?」と思うかもしれない。
イタリア映画界では斬新だったようで、内容も悪くはないと思います。

個人的には、アクション映画として、又はヒーロー物としてもう少し斬新な事をして欲しかった。
キャラがそれぞれ個性的なのは印象的だけど、正直、好みの問題もあってそれほど最大風速は上がりませんでした。
イッちゃってるようなヒロインも含め、笑いどころが多かったのは○です。
名を名乗るシーンは笑いました。

チカラの原因が謎だったのは、続編を想定してる…わけないか。

ちなみに監督はこの作品、「レオン」に影響を受けているようです。