最終的には王道のヒーローモノ展開に着地するんだけど、全体として観ると、やっぱりイタリアらしいというか、ダーティーな雰囲気、マフィア映画の魅力がキチンとあって、アメリカや日本のヒーロー映画とは毛色が違う。そこが新鮮で面白い。
あと、主人公とヒロインのキャラが自分は好きで、傷ついて社会の底でもがいてる彼らは確かに痛々しく弱い存在なんだけど、だからこそ、ヒーローとして立ち上がるというクライマックスがメチャクチャ熱い……!
社会を覆う閉塞感と、それでも希望を追い求める姿勢、間違いなく今日のイタリアを代表する作品なんだと思う。
良作!