バロウズ

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグのバロウズのレビュー・感想・評価

4.0
微妙なタイトルと「イタリア産ヒーロー映画」ということで全然期待してなかったんですが(完全に偏見です)、これが意外にも面白かった!

河川に不法投棄された放射性廃棄物を全身に浴びた主人公が悪魔の毒毒モンスター・・・じゃなくてスーパーヒーローになってしまうお話。

孤独で冴えないチンピラな主人公が超人的なパワーを手に入れ紆余曲折するものの、愛する者を見つけることで本物のヒーローになってゆく、という王道ヒーロー物の流れを汲んでいるし、なかなか手堅いつくりになっていると思います。
ハリウッドのアメコミ映画とかと比較しちゃうといろいろ劣りますが、むしろ2億円程度の製作費でよくここまでできたもんだと感心しました。
最初は冴えない感じだった主人公がだんだんとヒーローに目覚めていく過程には熱くなったし、炎上する車の中から少女を救い出し背後で大爆発って既視感満載のシーンでも何故か感動してしまった。ラストシーンの手編み仮面はダサいんだけど何故か泣きそうになってしまった。

日本アニメにリスペクトを捧げた映画だとスペインの「マジカルガール」という傑作がありましたが、こうやって日本の文化が意外な形で海外に受け入れられていると思うと嬉しいものですね。
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