クリーム

愚行録のクリームのレビュー・感想・評価

愚行録(2017年製作の映画)
3.8
アハハ、全員嫌い。楽しかったけど、結末は予想出来た。結末までの過程の腹立つ面々を観てイラつき、楽しむ。胸糞映画好き向きの作品。ホント、全員最悪な人達。個人的には、満島ひかりの演技が素敵でした。
タイトルの通り登場人物の愚行が次々と交差するストーリー。

週刊誌記者の田中武志の妹·光子は、娘へのネグレクトで逮捕された。光子には反省の色が無く、精神鑑定をを受ける事になります。その頃、武志は1年前の田向一家惨殺事件の取材をしていた。田向夫妻の同僚や学生時代の同級生、元恋人に聴き込みをすると、幸せそうな夫婦からは想像できない、2人の醜い本性があぶり出されるのでした。



ネタバレ↓



·山本礼子
田向浩樹とその同僚に弄ばれた哀れな女。2人は、裏で尻軽女と蔑み笑い者にしていた。
·宮村淳子
田向の妻で旧姓·夏原友希恵の大学時代の同期。家柄の良い子息が通う大学で、2人とも大学から入学した外部組だが、夏原は美人でコミュ力が高く内部の学生に馴染んでいた。宮村は、彼女に嫉妬していて、悪口ばかり言う女。彼女に彼氏も取られた。この人は、最後の最後まで夏原が嫌いで悪口が言いたい女。最後に武志に殺された。
·尾形孝之
宮村から夏原に恋人を乗り換えた男。
宮村が夏原に嫉妬心剥き出しだったのを証言し、最後に武志が、彼の吸い殻を自分のポケット灰皿で受け取ってやった。それを後に宮村殺害現場に武志は残した。
·稲村恵美
田向が彼女の父の会社に入りたくて、彼女を利用した。揉めたが、その後も田向と関係を持ち、赤ん坊はどうやら田向の子供。
·田中光子
武志の妹で、ネグレクトで逮捕されている。彼女は夏原に憧れ夏原の様になりたくて、彼女の言う事を聞き、夏原に次々紹介される男達と身体の関係を持った。そして、飽きられると誰にも見向きもされなくなった。
宮村が夏原に人生を狂わされた人を思い出したと光子の名前をあげ、「ああは、成りたくない」と言った宮村を武志が殺した。
光子は、好きな人と結婚し子供を生み幸せに暮らすのが夢だった。ある日、夏原が子供を連れている時に合ったが、無視された。彼女は夏原をつけ、裏口から入り一家を全員殺した。
彼女の過去は、父に犯され続け、兄·武志が、高校生のある日、妹を犯している父をボコボコにした事で逃れられ、父は出て行き、母は別の男と新しい生活を初め息子もいる。光子は兄が大好きだった。娘は、亡くなってしまったが、武志の子だった。
オープニングで妊婦に席を譲らなかった武志は、エンディングで妊婦に席を譲っった。

愚行の記録を集めて行くとネグレクトで逮捕された光子、そして田向家が1つに繋がって行く展開は、面白かったです。全員、イカれてて、イヤな奴なので、バッドエンドにスッキリ。また、キャストの演技が素晴らしく皆さん、何処かにいそうなイヤな奴が自然で上手かった。個人的には、満島ひかりさんの壊れている光子が、素晴らしかったです。ああ、面白かった。

*KAIRIさん、ありがとう♪︎
クリーム

クリーム