kuu

追憶のkuuのレビュー・感想・評価

追憶(2017年製作の映画)
3.6
『追憶』
製作年 2017年。上映時間 99分。

監督・降旗康男と撮影・木村大作が9年ぶりにタッグを組み、岡田准一を主演に迎えたヒューマンサスペンス。
ひとつの殺人事件の刑事・容疑者・被害者として再会した幼なじみ3人が、心の奥に封印してきた過去と向き合う様子を描く。
篤役を岡田、啓太を小栗旬、悟役を柄本佑がそれぞれ演じる。

1992年、冬。
親に捨てられた13歳の少年・四方篤は、似た境遇の田所啓太、川端悟と共に、軽食喫茶を営む仁科涼子と山形光男のもとで家族のように暮らしていた。
しかしある事件をきっかけに幸せな日々は終わりを迎え、彼らは離れ離れになってしまう。
25年後、成長して刑事になった篤は、無残な刺殺体となって発見された悟と再会を果たす。
そして捜査が進められていく中、啓太が容疑者として捜査線上に浮上し。。。

映画を見て
     無題
  kuuことGeorge
我が胸の悪魔を
かの幻惑と勢威と懐抱との
凄まじき僭主の領域を
われ想ふ
黔首あまた住み逢ひて
決定業たる業報いそしみ
我もまた狂ふ心抑えきれぬこと
ことごとく
猛り咆哮響きて
地上に颱風の羽ばたき一閃
地獄の長者降りたまひぬ
形相なく色調とてなし
ましてその道をやおそれ慄へる
心の上に我はただ響を感ず
かくてすべてに凄惨だるかの
終末は来りにけり
その夕あまた人の子 
おとしめられつ
そはことごとく盲目ひたる牧子なりき
黔首はいと己を誇れる
悲鳴を放ちあい
居残れる男女と袂別れゆきぬ
ただ一人裸形の女人は
発狂の発作著しく
忘れたまへと
繰り返し繰り返し
牧子たちのあはひを縫ひぬ
幾人か貶められし
幾人か居のこれりし忘却は
ただ追憶の彼方へ
偉なる地の我が僭主
なつかしくおろしき
統一者の宵闇
宵闇を

お粗末な詩で申し訳ありません🙇‍♂️
今作品は、3人の少年の凶行からストーリーは展開がはじまる。
それから、アラよアラよと25年。1人の死から~の、3人の少年やった者たちが、加えて、彼らを支えていた人達がどないに生きてきたかが描かれるヒューマンドラマやったっす。
正直、ミステリ要素を期待したけど、その点は残念でした。
ズド~んと犯人が出て終了。
しか~し
肝心肝要のなんはそこじゃないのかな。
殺人事件は、幼き日の業を抱え歩んできた3人の生きた姿。
ホンでもっての、その周囲の人たちの感情を浮き彫りにする契機でしかないんかな。
本作品は、さらにその生きた姿を通し、過ぎ来し方ちゅうのを、また、人ちゅうモンまで深く考えさせてくれた。
(小生だけやも知れませんが)
迷い歩む小生には善き邦画やと思いました。
しかし、物語を駆け足でハショリ過ぎてんのは否めないし、そこは残念かな。
一から十まで説明があっても、物語がながくなったり、興醒めしたりして佳くはないとは思うが、此方の妄想や想像に投げすぎるのもチョイ困るかな。
もうチョイでいいし、3人だけではなく回りの人の生きる姿ってのを描いて欲しかったかな。
そうやったら、見終えたときにもっと深く湧き上がる感情があったんやろなぁと愚かながら思いました。
まぁ、個人的には、映像も音楽も悪くなかったし、贔屓目も助けてか、岡田准一を筆頭に男性俳優陣の熱量はかなり伝わったかな。
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