ふじこ

追憶のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

追憶(2017年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

あらすじから想像出来るサスペンス感はゼロだった…。
なんか…なんだろこれ、人情ストーリーみたいなのになっちゃった。しかも説明不足の。

子供時代に3人で世話になってた赤の他人の女性(安藤サクラ)の情夫?みたいなのを殺害。ヤクザっぽい。
女性がこいつから逃げて僻地で喫茶店やってた、みたいなのは後半の方から読み取れるんだけども、このヤクザが一体何をどうして子供達が 殺そう、と思うに至ったのかあんまり描かれてない…粗暴だし、赤の他人の子なんだから追い出せとは言っていたけれども。
刺されたシーンの顔のアップと、直ぐ様包丁を抜いてブシャァァて飛び散る血で笑っちゃった。全体的に演出が古い映画だったな。

この女性がなんで身寄りのない…と言うか、家出中の子と施設から逃げ出してきた子と母親に捨てられた子を揃って家に連れて帰ってたのかも分からん。誘拐になるのでは?誰も捜索してないのか…?
あと、吉岡秀隆は何だったの?なに役?安藤サクラに恋してる近所の人?

全体的に これ何が誰でどういう関係…?とか思いながら現代編に突入して、まぁまぁ最後の方で誰が殺そうって言って、誰が殺したのか。安藤サクラと吉岡秀隆がどうなったのか、ついでに小栗旬の嫁の話もめちゃくちゃ唐突に出てくる。
描かなきゃいけないところが全部説明不足で、最後は 人情…!みたいに終わるんだけど、いやいや ってなる。

岡田准一が情夫を殺そう、って言ったけど、実際刺したのは小栗旬。でも殺したのは安藤サクラって事にしてみんな離散。もう二度と会わない と誓う。
大人になった小栗旬は建設業者の社長として妻との間に子供も産まれる目前。もう一人現場に居た少年の柄本佑は家業のガラス屋?がうまく行っていなくて、小栗旬に何度か金を借りに来ている=不定期に会っている。
主人公の岡田准一は本当に誰にも会う事なく過去を隠して刑事になっていて、柄本佑が小栗旬に金を借りた後、義妹に会った後で殺された事件を担当する事になる。殺される前日に柄本佑と偶然ラーメン屋で出会って飲み屋に行ったけれど、それだけ。
小栗旬が殺したんじゃないかと疑い、警察内部には話さず接触したりなんだり。
安藤サクラはケア施設みたいなところに通って居て、出所後に吉岡秀隆と結婚するも交通事故で不随になった上健忘症も患っている。吉岡秀隆が訪ねた小栗旬に、事件の事は忘れても良いけれど、一つ憶えていて欲しい事があるとして安藤サクラが刑務所で産んで里子に出した情夫との子の話をする。
その子供が、どうやって探し出して口説いたんだか知らないけど小栗旬の嫁。
あ、柄本佑はなんか嫁と従業員の保険金目当てで殺されてた。

…という話。
殺人事件全然関係ないじゃん…!過去のも含めて。関係あるとしたら小栗旬の嫁になりましたってだけで。
贖罪の意味も込めて安藤サクラの子を嫁にしたんだとしたら何も知らない嫁さんも可哀想だし。
結局全部小栗旬だけが背負ってるし、岡田准一と柄本佑はなんだったんだ。
憶えていて欲しい、って言われただけなのに嫁にしちゃいました…って下りを吉岡秀隆はどう思ったんだろ。
なんだぁ?この話~ と思って観終えた。
ふじこ

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