くじら12号

オールド・ジョイのくじら12号のレビュー・感想・評価

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)
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カートからの誘いは、子供が生まれる前のシリアスなマークには息抜きになるはずだったけど、焚き火でも心ここに在らずでそれはカートも泣くよ。お互い昔はきっと流せていたであろう価値観の合わない会話も今は何だか胸に刺さる。
森の中を歩いてたどり着いた温泉が最高で、やっとマークも心休められたかなと思った。二人が少し打ち解けてカートもニコニコ別れて、またそれぞれいつもの日常に戻っていった。
…と思ったけど、違和感のあった温泉から車に戻った時にカートが荷物を地面に落とすシーンからもう一度見返すと、別れる時のカートは努めて明るくしてるように見えたし、夜の街にでかけるのも拭えない寂しさからのように見えた。人との繋がりを少しでも求めているように見えた。
いつからだろうどこからだろうって思うほどに切ないな。OLD JOYという言葉が広がる。