オールド・ジョイのSNOWのレビュー・感想・評価

以前あったケリー・ライカートの特集上映では「ミークス・カットオフ」しか見れておらずやっと。

「ミークス〜」のスケールに比べると随分コンパクトな小旅行を描いた映画だが、決定的な心の断絶がどこまでもメンタルに深く突き刺さる1本。

根無草のアラフォーヒッピー男の人物造形はかなりリアリティがあるのではないかと思うし、このシチュエーション自体心当たりがあり過ぎてとんでもなく哀感を誘う。

あくまで二人の旅路に寄り添うだけ、といった過剰でも過少でもないヨ・ラ・テンゴの音楽が絶妙に染み入る。