観た。
ポートランドの自然や街の雰囲気が心地良いロードムービーなんだけど、良い意味で全然映画ぽくなくもある。
意図して撮られたショットなのか、考えられた台詞なのか、分からなくなるくらい演出がされてなく見える。
良い意味での無駄な余白がたっぷりある。
犬のルーシーも良かったな、彼女こそ全くレンズを意識してなくて、そのままで。いつも枝を咥えているのも可愛い。
大人になってからの親友との距離感って独特だよな。お互いの環境が違ってきて昔にみたいにただ馬鹿をしてれば楽しいってもんでもなくて。
でもこの微妙な壁があっても、無言になってもくだらない話がすべってもそれでも時間を共に過ごせるのが、旧友なんだと思うけどな。
彼らはどんな心境で別れたのか、きっとまた似たような変な旅に出てくれると思いたい。
ケリー・ライカート、監督