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オールド・ジョイのmingoのレビュー・感想・評価

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)
4.1
思った以上に削ぎ落とされててミニマリズム。結婚しもうすぐ子供が産まれる家庭のある男と寂しい独り身の中年男2人が温泉に行くロードムービー。ちょうど2年前高校の親友と温泉に2人で行ったときのこととまんま一緒すぎて動悸が凄かった…処女作「リバーオブグラス」と共通してるのはもがいても変わらない閉鎖的な日常ってこと。昔の友との時間はもう戻らない、思った以上に現実的で胸が痛い。トークの質問で女の子が(BL好きなのか)セクシャル的な質問をしていたけど日本人て行間読みすぎちゃうから風呂に浸かってるマーク(ダニエルロンドン)の肩をカート(ウィルオールダム)が揉むシーンは監督との意図が明らかに食い違ってて興味深かった。


9.26ケリーライカートトークメモ

俳優経験浅いと豊富同時に使うときの課題。ウィルとは昔から知り合いだし、キャリアではなくその人物が大事なのでは。ルールは無い、テクニックある人だと一緒だと困ったりするがそれぞれ役者に求めるものが違うしバックグラウンド知りたい人もそうで無い人もいるけど言えることは「人柄」は結構大事かも。
Yo La Tengoとコラボレートする形の音楽、昔からの友達で。バグビー温泉、裸でお酒も飲むのも禁止だが破る意図は?森の中を進むうちに自分の纏っているものを脱いでいく。2年くらい前に閉鎖されてしまったが、リラックスできた瞬間。いつも迷子だったり抜け出せない人物を描いているがカートが行くアテも無く映画は終わるが、社会的に弱いものに惹かれる意図は?ジョナサンレイモンドの原作、ブッシュ政権時代、恵まれない人に対して的外観みたいなものを感じていた。助けるべきか義務があるかそのような問いかけはジョナサンの文章から常にある。最新作ファーストカウもオールドジョイ同様、柔らかい男たちが描かれている。森の中の男性というくらいが共通で他は似ていない。ファーストカウはピーターハットン、ウェンディアンドルーシーはペディアーウィッシュ、実験映画作家との関わり。アバンギャルドな場所で教鞭を取っており、ストーリー性のある映画を撮る人をいれたいということでバード大学で教えている。自分のメンターでもあった。ストーリーを考える前にありきではない教え方。ピーターに会いたい。オープニングはハットンへのオマージュ。ラジオでの民主党と共和党の話は脚本段階にあったのか。無い、エアアメリカ局でだけ一瞬だけ左翼のことが流れていたから採用した。カートのマッサージはオープンさのバトル。マークに信頼して欲しいというのはあるけど男社会におけるマウントパワープレー。(マークは心地よく感じていないし官能的で撮ったつもりでない)安美さんの質問クローズアップとか沈黙の声を聴きながら演出している?沈黙と言葉の力のバランスを教えて。映画づくりの上でIではなくWE、オールドジョイは今では使わない量の音楽の力もあるのかも、ボディランゲージ、森の音、沈黙は「?」クエスチョンを伝える術。
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