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彼らが本気で編むときは、のtarakoのレビュー・感想・評価

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)
2.2
日常的だけどそれぞれ個人の変わったこだわりがあったり、自己主張しない個性の滲み出る感じが面白くて荻上監督の作品は好きなんだけれども、この物語はやや中途半端に思える。
それはテーマ的なものが「子供にとって母親とは」と「セクシャリティへの理解と無理解」という2方向で話がどっちつかずになっているからだと思う。だから甲斐君の母親の考えの背景には触れられずただ偏見と悪意があるだけの人のように思えたり、トモの母親も自身の母と上手くいかなかったくらいしか分からず、今一育児放棄するほどの説得力がなくリアリティが感じられなかった。

個人的には、セクシャリティがテーマで彼ら3人の日常を中心にした人情味のある荻上監督の作品が観たかった。
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