ダオ

彼らが本気で編むときは、のダオのレビュー・感想・評価

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)
4.0
2017年につくられた荻上直子監督・脚本作品。母親が家を出てしまい置き去りにされた11歳の娘っ子が叔父の世話になるべく家を訪ねると叔父にはトランスジェンダーの恋人がいて……。

生田斗真くんの様子に一瞬戸惑いましたが頭のスイッチを切り替えて真面目モードで見ました。そうなのですこの映画はかなりデリケートなところを突いてくるのです、こちらのルッキズムを問うてくるのです。

でもなぁ、あるよ、ルッキズム。表面的には取り繕っても裏側では……。ならいっそ「斗真くんのまま」じゃダメなんかな? やっぱりとったりいれたりしないとダメなんかな。だってとったりいれたりしたって戸籍に「男」とあったら男部屋に入れられてたじゃない。かといって戸籍に「女」とあったら見た目100%の男が女風呂に入るとなるとこれどうなんだろう?

ね、デリケートなところを突いてくるでしょう。当人は命がけの問題だし。こちらはそれほど重く考えていないし。こういう映画なり小説なりで啓蒙されるしかないのかも。そういう意味でとても意義のある良い映画でした。
ダオ

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