このレビューはネタバレを含みます
一生懸命女性になろうと、きっとお料理も仕草もお化粧も、なにもかもをがんばってきたのであろう、トランスジェンダーのリンコさん。
けなげでかわいらしい、リンコさん。
なんだか英国人女性アーティスト、サラ・ルーカスの作品、ベッドの上にケバブとかが置いてあるやつ、あれをもっとふんわりとフィルムにしたような、そんな映画に感じました。
愛って?
本物の愛って?
女性性って?
母性って?
と色々考えながら観ちゃいました。
ラストのリンコさんからトモへの贈り物が切ない……。リンコさんの切なく哀しくユーモラスな生を性にして表現していた。
なんだかラストシーンがいちばん、荻上監督っぽかったです。