現実にきっとリンコさんのお母さんやマキオくらいトランスジェンダー、LGBTの人たちをこんなにスッと受け入れてくれる人は決して多くはないと思う。
でもそれでも心温まる良いものだった。
斗真くんのリンコが本当にやわらかで優しくて、ひとつひとつの動作がとても美しかった。
トモちゃんの素直なひとことひとことが、リアルで、戸惑いながらもリンコを受け入れていく様が丁寧に描かれているからこそ、観客もトモちゃんと一緒にリンコに近づいていけた気がした。
性とかLGBTとかをいたって明るくライトに、でも真面目に取り上げている、という印象。
これを見た後なら、みんな、今後の人生、リンコさんのような境遇の人に出会っても、決して小池栄子みたいになることなく、やさしい気持ちになれそう。
