Hilary

彼らが本気で編むときは、のHilaryのレビュー・感想・評価

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)
4.4

はじめはリンコだけで編んでいたもの。
はじめて差別のようなものを知って彼女の代わりに悔しがり、トモがそこに加わる。
最後に一緒に戦い誰よりも彼女のことを理解したマキオがそこに加わる。
ひとりの想いが、一緒に暮らしていくうちにみんなの想いにかわる。素晴らしい愛だと思いました。

本当の母親よりも母親らしいことをしている。なのに親子の血の繋がりには勝てない、、すごく切ないラストだと思いました。
最後の贈りものは毛糸で作ったおっぱい。個人的にはこのシーンがすごく好きです。


ジェンダーが日本で題材にされるのは珍しいことではないでしょうか。
私自身はこのような類に偏見や抵抗はないのですが、まだまだ理解が得られにくい世の中だと思います。この映画が広まり、少しでも早く差別等がなくなることを願います。

煩悩の数である108に対して税込?と言ったのには笑いました(笑)
けれどもこの小ネタが通じなくなる日が近いと思うと少し寂しいし、もったいないように思います...