優しさと愛で溢れている、トランスジェンダーについて描いた作品。
一言では言い表せないとても繊細で複雑、だけど明るくふんわりとした優しい雰囲気に包まれていました。
自分の消える事のないだろう悲しみを心にたたえながら、人の悲しみを受け入れるその悲しげな優しい微笑みに涙が止まりませんでした。
切なくやりきれない現実。
ほんのり明るいかもしれない未来。
社会の片隅で、なかなかひと目に触れる機会のない、現実に起こっているであろう誰かの悲しい現実を淡々と、そして優しく描き出す監督の力量と優しさが満載の名作映画だな〜と思いました。
「普通」って何なんだろうな。