「さや侍」を観てきた。
なんとなく今回は今まで作品とは違うものを感じたし主演があの「働くおっさん人形」の野見さん。素人中の素人だ。その野見さんが肌身離さずポケットにいつも入れて持っている携帯が実は契約の切れてる携帯だったのを知って松っちゃんが「さや侍」の物語を思いつく。
なんかおもしろそうじゃなの!その着想!!
しかも野見さんにはテレビなのか映画なのかなんなのか伝えないままクランクイン。
共演者も撮影中、野見さんと一切会話しないよう指示。野見さんを知った上で素を引き出すための策謀らしい。
映画が始まって10分くらい・・・
おいおい、ちょっと大丈夫か・・・
なんだこの寒い導入は・・・ 急に不安になる。
途中からはその不安は消えていったがあれは何だったんだろう。ダメ侍の父を叱咤激励する娘との親子愛なのかな、いい話しではあった。
松っちゃんってある種真面目で素直なのだなぁと改めて思った。物語のセオリーや予定調和を避ける自分表現にある種の真摯さを感じました。
まぁ好き嫌いの分かれる作品ではあるけど。
今までの作品に比べたら全然いいと思う。ただセオリーに乗っ取ってやったらもっと受ける作品になった気がしてならない。
刺客役で腹筋善之介が出演しててなんか嬉しかった♪
(2011年06月23日レビュー転載)