松本俊夫が「薔薇の葬列」(1969)の前年に作った短編。
ヒッピーのゴーゴー、学生運動、ゲイの着替え、金嬉老事件、奇形のアルコール標本、横尾忠則のイラストなどをコラージュ。3面マルチ上映。BGMはストーンズの「黒く塗れ」やラジオ音などをとりとめなく。
2年前にウォーホールがダブルスクリーン上映の「チェルシー・ガール」(1966)でヒットを飛ばしている。
ゴーゴーダンスが痛々しい。サンプリングの映像チョイスにセンスが無く、優等生が背伸びして過激な映像を作っている感じ。共感性羞恥が発動していたたまれなくなる。
松本俊夫は1932年(昭和7年)生。同年齢の大島渚監督は同年に「絞死刑」「帰ってきたヨッパライ」「新宿泥棒日記」を制作。