1968年という世界史的な変動の年を表現すべく従来の方法を捨て、3面マルチ上映を採用。既存の映画の枠組みをはみ出すこうした作品はエクスパンデッド・シネマ（拡張映画）と呼ばれた。
３面マルチ画面、或いは２分割画面よって60 年代のポップカルチャーを無秩序にコラージュしたドキュメンタリー。
ロック、例えばストーンズ「Paint It Black」、サイケデリック、ゲイボーイ、ＣМ、アート(横尾忠則の作品は何度も出てくる)、ポスター等、当時のありとあらゆる事件、学生運動、風俗、流行が分割画面で脈絡なく同時進行し、唐突にストップモーションにて了るという構成の13分の短編。
初映時は、ストップモーションと同時にマグネシウムフラッシュが焚かれたそうで、余りの意外性に度胆を抜かれた観客も多かったという。
