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ドラゴン・タトゥーの女のNekiのレビュー・感想・評価

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)
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雪が降っていると一度の撮影で足跡が残ってしまうのでテイクを重ねられない。
それで撮影に150日もかかってしまったそうだけど…

寒そうでいいな。
キンキンの北欧の冬と日の昇らなさは、一度くらい経験する価値があると思う。寒さと薄暗さに少しずつ神経がまいってく体験。北欧の家具や食器が可愛い理由が少しわかる。

オープニングのカバー曲(レッドツェッペリン)と映像がいい。
原作はミソジニーがテーマということで、その通りの内容になっている。北欧の寒さとミステリーを軸にテーマを展開して、ルーニー・マーラが女として様々闘っている。

ミステリーは普通に面白いんだけど、部分部分の結局こうなんのか〜、という展開に、女であるということをちょっと考えたくなってしまう。

北欧ミステリーでは近親相姦が多い、と書籍で読んだ。幸福度の高い国というイメージの裏側で、一体何が抑圧されているんだろう。
『ファイトクラブ』でもIKEAの家具がそういう抑圧の象徴で使われていたので、監督も感じ取っているものがあるのかな。
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